moji...

月に一度の文字並べ

無題

暴力を振るわれても、恐怖がない。

恐怖に陥るのは、虚無を感じた時だけ。

 

どんなに殴られようとも、

髪を掴まれようとも、

罵詈雑言を浴びせられようとも、

不感症に罹った私には無意味。

 

無を感じ、虚しい気持ちになった時に、

初めて恐怖を感じる。

 

じわじわと痛みを感じ始めた身体で、

散乱した服を眺める。

 

懐かしい、と思った。

 

憎悪と痛みだけが、残った。

 

きっと、一生続くのだろう。

 

私の感情や思考に関係なく、続くもの。

ただ、その事に虚しさを感じた。