
5月1日のこと。
3年振りにAKOGAREのライブへ行った。場所は懐かしのBasement Bar。3年前もこの場所で見て、なんだか、最近はいつもここだな、なんて思いつつ、今回のライブは楽しみだらけの企画だったので、足早に下北沢を駆け抜けた。
個人的なタイムテーブルのトップバッターは、勿論のことながらAKOGARE。
よくよく考えると、彼らと出会ったのは大学1年生の頃なので、気付けば、13年ほどの付き合いになるのだが、あの頃の刺々しさは変わらず、常に進化していくバンドになっていた。
久しぶりのBasement Barで、久しぶりのAKOGARE。
ただそれだけのことなのに、何故か涙が出そうになるのが不思議でたまらなかった。
超満員のBasement Barでガレージロックをこれでもかと掻き鳴らす姿は、13年前では考えられないほど渋くて新鮮でかっこよかった。
前にいた女の子二人組が「AKOGARE観れるの楽しみすぎる!」と興奮した面持ちで話しているのを観て、後ろから首が取れるほど頷きたくなった。(心の中で頷いてた)
2バンド目は、CRAZY WEST MOUNTAIN。
昔よく今はなきGARAGEでAKOGAREと対バンしていて、「CWMのテーマ」でこれでもかと大騒ぎしながら見ていたこちらも懐かしのバンド。
気が付いた頃には時すでに遅し。ライブ本数が減っていて、私の足もライブハウスから遠のいてしまい、何年振りかもわからないほど久しぶりに観ることが出来た。
懐かしの「鬼殺し」では悲鳴のような歓声がTHREEに響いて、コミックバンドらしさとマルちゃんこと鶴岡さんの太くて体に響く歌声も変わらず、最高の流れでした。
結局のところ、セカンド童貞はいつ聞いても名曲。
3バンド目は、みんなが待ちに待ったGLIM SPANKY。
いつだったか、新宿紅布で観てるはずなのだけれど、その頃はゴリゴリにAKOGAREフリークだったので、記憶が朧げ……
しかし、やはりザ・ロックといった感じのバンドで圧巻のステージだった。ステージ横で見たあの景色は忘れられない。超満員の中、定番の「怒りをくれよ」で盛り上げたと思ったら、まさかの「大人になったら」。このエモーショナルな落差にやられない人はいなかったはず。
4バンド目は、少しのんびりさせてくれる、かみぬまゆうたろう。
THREEへ移動してドリンクを頼み一息ついていた時に「もうGLIM SPANKY、終わった?」とマイク越しに話しかけるリラックスした空間が心地よい。名曲「シルエット」から始まり、合間に観客とマイクを通して掛け合う雰囲気は、昔紅布でも開催されていた「弾き語りリレー」の空気感そのもので、本当に良い時間だった。
ラストは、もちろん主催のTHEこっけんろーるBAND。
「このバンドを何回ここで観たんだろうか」と思いつつ、昔とは違い、大騒ぎする勇気が出ず、後ろの方で見ていたけれど、「ギターメン」のイントロが始まった瞬間、10年前に気持ちが戻ってしまい、一夜だけとはいえ、復活してくれてありがとうという、感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
今は使うことはなく、引き出しに閉じ込めたままのiPod classicで何回も聴いてきた曲たちと、何回もこの場所で見てきた懐かしい人たちの笑顔やヤジ。全てが嬉しくて切なくて楽しくて、どうにでもなれ!という気持ちで、つい前に出てしまい、気付けば、10年前よろしく、AKOGAREメンバーと前方で大騒ぎしていた。
「また今日もあの子と話せなかった」のイントロが流れた瞬間、リリースパーティーの記憶が蘇り、目に涙を浮かべて大合唱に参加。
あんなにかっこいいガレージロックを掻き鳴らしていたハセさんと浅井さんが満面の笑みで歌う姿が本当に懐かしくて、その隣に並ばせてもらえて有り難い夜。
こんなに日が経っても、あの時の懐かしい夜は忘れられない。自分の20代を捧げたバンドたちの共演(狂宴?)は、この先も忘れられない。
ああ、本当にありがとう。
